a 交換留学生's Life in the UK

イギリス中部のシェフィールド大学で自由な生活をしている交換留学生です!ロンドンでもなくエディンバラでもなく、田舎でもなく都会でもないあまり日本人になじみはないけど素敵な街について発信する所存です。

お菓子なのか砂糖なのか、店員なのか客なのか

私が来た街には、高校の頃の同級生が半年前から同じく交換留学生として暮らしている。書類提出やビザ申請の段階からいろいろと教えてもらったり、励ましてもらったりしてすごく感謝しています。そんな彼女には、こっちに来てからも非常にお世話してもらっていて、先日は街の案内に連れ出してもらった。

 

価格帯の異なるスーパーについて教えてもらったり、H&Mで服を買ったり、大聖堂でクイーンエリザベスの特別ミサを見学したりしたのち、とてもおしゃれなカフェがあったので入った。

日本なら韓国風と呼ばれると思うカフェ

すごくおしゃれで、席も満席に近く盛っていたので入店してみた。店員は一人だったが、私たちが注文を迷っていると店員が次々と増えた。5,6人がカウンター内に入って接客らしき仕事をはじめ、客席に座っていたのはほとんど店員だったとわかった。店員一人に客が10人程度と思っていたら、店員6,7人に客3,4人と形勢が一気に逆転し、私たちは誰に注文すればいいのかわからなくなった。

 

友人が推測するには、アルバイトの一斉研修のようなもので、採用試験の一環なのではないかとのことだったが、すでにベテランの社員のような人も多く、結局よくわからなかった。

 

よくわからなかったが近くにいた社員らしきおじさん店員にケーキを注文をすると、愛想のいい笑顔を浮かべながら、おしゃれでも何でもないただの白い箱に無造作にケーキを押し込み、会計に回してくれた。友人はチョコムース?のようなチョコの塊のようなものを頼んだが、箱すらなくカップのまま席まで手でつかんで持ってきた。フォークもプラスチックの使い捨てを、レジ横から勝手にとるスタイル。当然ながら写真に映えたもんではない。店内の装飾がおしゃれだからと言って、商品の写真映えにまでは気を使わないのだろう。全体的に可愛いからいいとは思ったのだが、、

 

これがまあおいしくない。本当に一口目で驚くほどおいしくない。いや、味がどうこうというより、味覚など関係ないほど甘くて、砂糖なんかより百倍甘いから何を食べてるかわからないのだ。人生で食べたものの中で最高にスウィートで、スウィートでスウィートだった。作った人はどんな気持ちでこの甘いだけの食べ物を生み出したのだろうと。じゃりじゃりする砂糖ケーキの上に、砂糖100%のチョコレートシロップとトッピングがされてる感じ。

 

チャーリーとチョコレート工場の太った男の子なら、こんな食べ物が好きなのかもしれないなと一人で納得した。結局このお菓子は二口食べて寮に持ち帰ったが、少し食べて、ごめんなさいと言ってお別れした。イギリスで甘いものを買うなら、覚悟しなくてはならないのだと学んだ。